10日後に活動休止するアイドルのオタクが『今』思うこと

 

 

活動休止まで後10日となった今、一嵐ファンがこの2年間を振り返り、思うこと。 

 

 

 

 

▽はじめに

 

久しぶりに長文になりそうなのでブログを開きました。前回の投稿は活動休止発表の10日前でした。

https://otakuotk.hatenablog.com/entry/2019/01/17/104436

 

嵐のライブに9年ぶりに参加させてもらい、たくさんの感動を貰ったことを書かせてもらいました。今これを読むとそれはそれでなんかこう思いがこみ上げてきます。

 

 

 

▽2019

 

ブログ投稿の10日後、2019年1月27日、17時。

忘れもしない、スターバックスのレジ前。

スタバで勉強しようとドリンクを買うために並んでいた時、FC会員向けにメールが一通。

 

▼嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせがあります。

 

震えた。怖かった。でもこの感情は詳細を見てから思ったのかもしれない。5×20がまだ30公演以上残ってる人たちから“”活動休止””なんて言葉が出てくるとは思いもしなかった。

詳細を見て虚無感でいっぱいだった。

なんでまた嵐を応援しようと思った今なんだろうって。

 

勉強なんて手につくはずなく、帰宅してテレビをつければどのチャンネルも嵐のニュース。見たくなかった。受け入れたくなかった。

 

5人での会見。見たら受け入れなけらばならない。でも嵐を見たい。オタクなら感じる葛藤だろう。会見は嵐らしくて、嵐らしすぎて苦しかった。リーダーの申し訳なさそうな表情も、翔くんとにのちゃんの必死にリーダーを庇う姿も、潤くんと相葉ちゃんのフォローも、全てが “嵐” であり、受け入れなければならない事実と受け入れ難い現実に苦しんだ。

 

ファンの方に感謝を届ける2年間、、、活動休止を理解してもらう2年間、、、

そうかそうか、まだ2年もあるんだって言い聞かせるしかなかった。

 2年なんてまだまだ先!現実から目をそむけたのも事実だし、実感がまだ沸いていなかったというのも事実だと思う。

 

 

 

2019年4月〜5×20 and more公演が始まった。

初日は名古屋公演。後々の最終公演挨拶やNetflixをみたら分かるが、リーダー怖かったんだろうなって最後の挨拶で感じた。でもそれを吹き飛ばすくらいファンは優しかったと思う。

開演前の嵐コールは凄かったし、温かかった。

個人的に鳥肌が立ったのは5×20前に誰かがありがとうー!と叫んで、ドームがありがとうでいっぱいになったとき。あの後の5×20は涙でよく見えなかったし、周りの泣き声でよく聞こえなかった。

挨拶で翔くんが「嵐のファンの皆さん、どうぞ信じてください。僕たちの言葉だけを。」と言っていたのが印象的で、その後歌われる5×20の歌詞にも『誰よりも早く 君に伝えたいんだ 僕らの想いが ちゃんと伝わるように』とある。リンクして泣いた。

にのちゃんの挨拶では「休止の発表、よく漏れなかったねって。友達に言われました。誰かに相談することも出来たのにね…5人で守ってきた、これが嵐だと思いました。」本当にそうだなって。

 

ああ、嵐から発信してくれる言葉だけを信じて、絶対悔いなく応援するって決意した日になりました。

 

 

その後はTV番組をみても、ライブに行っても、””活動休止””という4文字が離れないわけではないが、そんなことを気にすることもなく嵐さんをみて楽しい時間が過ぎていった。活動休止を実感することなんてまだ全然なかった。

 

 

時は流れて2019年12月25日。5×20最終公演。

 シンプルにこのツアーが終わってしまうことが悲しかった。

どんなに足搔いたって見納め。1曲目から目に焼き付けるつもりだったのに、2曲目の『Oh Yeah!』で「Tour FINAL」の文字が見えた瞬間涙が止まらなかった。

あっという間の時間。全員の挨拶が始まる。

 

翔くんの挨拶で、これからもついてきてほしいという強い思いを痛いほど感じて泣いた。

にのの挨拶は終始茶化し気味で泣いているファンを少しでも笑わせようとしてくれているのが本当に嬉しかった。けど後半で「嵐のファンがあなたたちでよかった、これは誇りです。」って言葉に泣いた。やっぱりにのってすごいなって感じた。

相葉ちゃんの挨拶は相葉ちゃんらしくて。あの雰囲気を作り出せる相葉ちゃんってすごいなって感じた。

リーダーの挨拶は嗚咽が止まらなかった。リーダーの本心と涙を見て大号泣だった。もちろん私の周りのファンの人たちも。泣きすぎて頭が痛くなるほどだった。リーダー、ここまで走ってくれてありがとう。

潤くんの挨拶では2020年の嵐に必死についていこうという気持ちになった。まだまだ考えていること沢山あるんだろうなってワクワクした。

 

 

素敵な3本締めで幕は下りた。さあ、2020年、風速上げた嵐についていこう。

 

 

 

▽2020

 

年が明けて全てが最後になってきた。

お正月の嵐にしやがれも、VS嵐も来年からは見られないんだと実感し始める。

だからと言ってまだ””活動休止””を直に実感しているわけではない。

まだ1年もある、まずは北京公演と国立が待っている。

楽しい1年の始まりだ。そうワクワクしていた。

 

個人的には1月末に嵐の展覧会に行かせてもらった。

やっと当たって、素敵な作品をこのタイミングで見ることができて、2020年絶対いい年になるって確信した。

 

 

全てが崩れることをまだ知らない2月。

いよいよ新型コロナウィルスの影響が凄まじいことに気付く。

4月の北京公演の詳細が一向に出ない。さすがに無理か…?

と思っていたところで北京公演の正式な中止が決まる。 

あー母と一緒に北京行きたかったな。まあ国立は5月だしできるだろう!

 

 

3月。国立の詳細が出ない。今か今かと待ち望む。

中旬にようやく詳細が出た。投票が始まった。安堵の気持ちで一杯だった。

全力でアンケートに参加させて頂いた。『ランナウェイ・トレイン』聞きたいな~。

 

4月。緊急事態宣言。いよいよやばいと思ってたところで国立の延期が決まる。

まあそうだよな~仕方ないよな。でもまだ半年以上ある。夏くらいにはできるかな。

希望だけをもって生きてた。

 

5月。ワクワクや紙芝居などオンラインコンテンツをたくさん用意してくれた。

スピード感持って活動をしてくれる嵐に感謝しかなかった。

暇な毎日をハピネス体操が彩ってくれた。

嵐ファンの友達とテレビ通話をしてハピネス体操たくさん踊ったな~。

 

6月。少しずつ日常が戻ってきた。『カイト』の発売も決まった。東京に出張があり、車で行ったのでついでに新国立競技場の周りを走った。待ってろ国立。

 

7月。リーダーの個展が決まった。デジタルシングルも次々とリリースされた。

6月までは個別撮影だったFC会員向けメッセージ動画も7月からは5人が集まっての動画に変わった。少し希望が見えた。

 

8月。昨年のツアーDVDの発売が決まった。速攻予約した。楽しみでしかなかった。

そうこうしてるうちにもう夏が終わろうとする。ジャニーズ事務所の他のグループの振り替え公演が決まり始める。舞台などの新しい公演も決まり始める。少しずつだが望みが見えた気がしていた。

 

9月。国立のオンライン配信が決まる。8月末にアリーナ規模の振替公演の正式中止が決まったことを知っていたので薄々は感じていた。けどやっぱり悔しい。

まあとはいえ、しっかりチケットを購入する。

 

10月。リーダーの個展に当選した。やっぱり今年は持っていた。素敵な作品を見ることができた。ちゃっかりABC_Zの舞台を見に行った。場所は青年館ホール。国立の目の前だった。国立を見ると悔しさが溢れ出す。

 

11月。嵐21周年。アラフェス。小学生のとき、一緒に嵐を応援していた友達と集まってみた。懐かしかった。あれから12年。私たちも大人になったねって。

アラフェスが終わるといよいよ””活動休止””が身近に感じてきた。

1番強く感じた瞬間はBest Artist2020の羽鳥さんの曲フリ。

ベストアーティストで歌うことはもうないんだって痛感した。曲の後の翔くんのコメントもジンと来たな。

11月29日。This is 嵐 LIVEが決まる。本当に最後なんだと思い始める。

 

12月。FNS歌謡祭も最後のステージ。目に焼き付けるしかなかった。

嵐にしやがれでは個人個人の記念館。VS嵐ではMr.VS嵐や振り返り。

どんどん終わりに近づいていくのをこんなにも痛いほど感じなければいけないのか。

でも見ない選択肢はない。見るしかない。VS嵐最終回の相葉ちゃんとにのの涙を見て予告なのに泣く。

父がボソッと言った。

「嵐って活動休止なんだよね?このグループは解散してほしくないな。こんなにいいグループが解散はやっぱり嫌だよね。活動しなくてもずっと残していってほしい。」

60代のおじさんにこんな言葉を言わせる嵐ってなんて凄いんだろう。

 

 

 

本日、2020年12月21日。

今思うこととしては、あのタイミングで活動休止を発表してくれたことは正しかったと思う。もちろん最初は受け入れがたかった。

けど2019年は悔いなく嵐さんに会うことができたし、同じ空間にいられる1秒1秒を無駄にせずに過ごすことができた。

2020年は確かに予想外だった。北京公演も国立公演も、ツアーもアメリカ公演も、どこへだってついて行く気満々だった。だからこそやりきれない気持ちは大きい。

でもこれで良かった。全嵐ファンが平等な1年だった。その中でもFC会員には”特別”扱いをしてくれた。それだけで十分だった。

 

 

VS嵐最終回、嵐にしやがれ最終回、レコード大賞、This is 嵐 LIVEを控えた今。

もうこの残りを楽しむしかない。

正直2021年を自分がどんな気持ちで迎えるんだろうって不安でいっぱいだけど、楽しみ切るしかない。

 

嵐さん。

「嵐」というグループを壊さずに残してくれてありがとう。

いつか笑って、また再会できる日まで。

数年ぶりにジャニーズのライブに行った話2

 

とりわけ反響があったかと言われたらそうでもないが前回のタイトルに1と付けてしまったので2を書こうと思う。

 

 

Hey!Say!JUMPの次に行ったのは嵐である。

嵐さんは9年ぶりのライブだった。つまり5×10ぶりのライブ。

 

嵐さんを完全に離れたのはいつだったのだろうか、明白な時期は分からない。ただどんどん遠くなって行ったのは確か。離れた理由はただ1つ。チケットが取れない。

 

3年連続で落選だった。FCに入っている意味とは?学生だった私に高額転売に手を出せるようなお金はない。当たらないものは仕方ない。行けないものは行けない。割り切るしかなかった。チケットが当たる他グループのライブに行くようになり気付いたらFCを辞めていた。

 

周りが嵐さんのライブに行っていても羨ましいなどの感情は1つも持たなかった。それくらい私にとって嵐さんは無関係になっていたのだろう。

 

忘れもしない昨年6月。たまたまYouTubeでみた歌番組での嵐さんのパフォーマンス。自分でも何故その動画をクリックしたのか分からない、でも気付いたら既に引き込まれていて、気付いたら「Untitled」の初回盤DVDを購入し、気付いたらFCに加入していた。

 

別現場で金銭面でも行動力でもフッ軽さを身に付けた私は自分でも驚くスピードで嵐さんにどハマりしていったのである。

 

今年から20周年ライブをするらしい、そんな噂をどこかで聞いたのも影響したのかもしれない。もし私が20周年ライブに行けたら、、、それは私にとって何か大きなことであった。

 

FCに加入してすぐの頃、5×20で聴きたい曲アンケートがFCページで行われた。

好きな曲は他にもあったが、聴きたい曲と言われて思いついたのが「感謝カンゲキ雨嵐」

理由のところには、5×10のオープニングで聞いたあの曲は思い出だしもう一度オープニングで聞ければ嬉しい(ニュアンス)と書いた覚えがある。

 

 

 

実際運良くライブに行けることとなった。(以下セトリバレあるかと思います。既に前半は終わってますが嫌な方は見ないことをお勧めします)

 

 

最近はほぼ義務感で推しの現場に行っていた。推しのことは好きだし現場に行くことが嫌だと思ったことはなかったが、嵐さんのライブに向かう時の気持ちは普段の現場に行くときとはなんだか違った。

グッズのために長蛇の列に並ぶ。そんなことすら久しぶりだった。そもそもグッズ売り場でかくね?!何人スタッフいるの?いつも多くて5人くらいだし(笑)なんて思ってた。しばらく経って昔東京ドームで3時間ほど並んだことを思い出した。グッズアプリがあるのか、レシートも出るのか、ペンライト制御されてるんだ、9年も経てばここまで変わるのか。

もっと前から導入されているものもあるが私にとっては初めてであり、会場に入る前から驚きの連続だった。

 

 

 

会場に入りドームの広さに圧巻する。ドームに入ることすら何年振りだったのだろう。あぁ、ここに推しが立ったらどんな気持ちなんだろう、そんな日は来るのだろうか、嵐さんに会える実感が湧かずしばらくはそんなことばかり考えていた。自チケはすこぶる悪くもなくすこぶる良くもなく外周回れば肉眼で表情が見えるくらいの席。もうずっと肉眼で見える距離に慣れてしまったせいで双眼鏡なんて持ってきてなかった。周りみんな双眼鏡持ってるじゃん。失敗した。

なんて思いつつ、さすがジャニーズなので定刻通り暗転する。暗転しただけで一気に鳥肌が立った。最初は何を歌うんだろう、嵐って実在してたっけ、どんな演出なんだろう。登場までの映像を見ながらいろんなことを考えた。

 

そして最初の曲のイントロが流れる。泣いた。再度鳥肌が立った。まさかの「感謝カンゲキ雨嵐」。そんなことがあっていいのか。他のファンの皆さんも同じことを思い、アンケートに同じようなことを書いたとは思う。何万人、いや何十万人、いや何百万人ものファンがいるのだから。それでもこの曲を最初に持ってくる嵐さんの演出に一曲目から泣かされた。

 

感動ポイントはいくつもあった。ありすぎるくらいあった。たった1公演でこんなに鳥肌って立つものなのかと思うくらいだった。

果てない空の二宮さんソロ、アオゾラペダルの演出の仕方や合唱、特攻の使うタイミング、デビュー曲PVの現在バージョン、MCの面白さ、最後の挨拶の奥深さ。もっともっと書ききれないほどある。

 

このツアーのために書き下ろされた5×20。

5×10に寄せたようで懐かしさを感じつつ、でも新しい曲。一番最初の歌詞「またここで君と会えた」このフレーズで私の涙が溢れ出た。

離れていた時間をこんなにも後悔するとは思っていなかった。これは後悔なのか?嵐のおかげでいろんなグループを知り今の自分がいる。もしずっと嵐だったら出会わなかった大切な友達もいる。むしろ今またこうして嵐さんのライブに居合わせられたんだから良かったじゃないか。なのに後悔なのか?なんだか分かんない気持ちだった。

 

 

 

公演が終わって夢だったのか現実だったのかよくわからなかった。JUMPをみた時には感じなかった気持ち。距離感もあるのだろう、離れていた時間もあるのだろう、いろんな思いが交差して、目の前に嵐はいたのに、あの3時間のライブは夢だったんだとしか思えなかった。

 

退場に規制がかかっている。ドームを出て沢山の人間が歩いている。沢山のタクシーが止まっている。沢山の人が電車に乗っている。こんな人数を動かしていることが凄いし彼らは同じ人間なんだろうか、幻じゃないのか。

現実味のある推し、グループを応援していたせいで現実が現実に感じられなくなった。

 

 

有難いことに友人のおかげでその後も嵐さんの公演に入ることが出来た。

推しのライブツアーでは全通が当然の世界だったが同じライブを見れば見るほどパフォーマンスへの感動は薄れつまらないものとなっていった。

しかし嵐さんのライブは違った。1回目と同じところで鳥肌が立ち、涙が出る。なんだこれ。『ジャニーズはお金を払って「パフォーマンスを観る」アーティストであり推しはお金を払って「もっと大きくなってほしい」アーティスト』いつかの自分がツイートしていたこのことをまさに痛感した瞬間であった。

 

正直この日の思いは言葉にしようともしづらく、また書き足りないことだらけである。

 

観れるだけで幸せ。同じ空間にいれるだけで幸せ。そんな風に久しぶりに思わせてくれるライブで、私のオタクとしてのターニングポイントとなるようなライブでした。

数年ぶりにジャニーズのライブに行った話1

過去の自分は生粋のジャニオタだった。

12年前、嵐にハマって以来色々なジャニーズのライブに行き最終的には別事務所の男性アイドルを応援するようになった。

そこまでの経緯はおいといて、昨年夏より9年ぶりに嵐、5年ぶりにHey!Say!JUMP、ジャニーズWESTのライブに立て続けで行くことができた。

誘ってもらったものが大半だがジャニーズを離れていた人間だからこそ感じるものがあり、だれが得するものでもないがなんとなく文字にしたくてこのブログを書いている。

 

前置きが長くなったが久しぶりのジャニーズはHey!Say!JUMPで始まった。SENSE or LOVEのアリーナツアーだ。

最後に行ったのは2013年夏。デビュー当時からよく見ていたがライブに行くようになったのは2010年。それからは全ツアー必ず参戦していた。(参戦という言葉すらジャニオタ特有で懐かしく感じるものである)

2011年最年少メンバーの脱退以降、曲は少しずつ増えるもののライブはワンパターンであり、メンバーの人気の差は激しく、あの頃は自分でも楽しかったと思うがどこか物足りなさもあった。脱退メンバーへの宣告は無期限活動休止だったためまだ戻ってくるのではないかとずっと信じていた。10人のHey!Say!JUMPが好きだったから。そして何より私の担当は彼だったから。

 

自分の中でも諦めがついて離れたグループのライブ。誘われて一応友人にお金を払ったが全然乗り気じゃなかった。(今ファンの皆さんすみません)

曲も知らない、ましてや岡本くんもいなくて8人。行くって言ったことを少し後悔もしていた。

この数時間後に感動している自分なんて想像もしていなかった。

 

 

会場に着き沢山のジャニオタ。ヘアメをしている人、双子コーデをしている人、団扇をデコレーションしている人、そもそもトートバックから団扇の持ち手が飛び出ている光景。その全てが久しぶりだった。

そもそも現在通う現場にこんなに人はいない。量産がいない訳ではないがここまで気合いの入ったオタクはいない。気合いの入ったって言葉は相応しくないのかもしれない。そもそも私だって推しに会う前は気合いが入る。ただ言葉にできないがジャニオタ特有のあの感じ。これがここでは当たり前なのか。なんだか変な世界に来た気分。自分が過去にいた世界なのに、同じ現実なのに、まるで違う世界だった。

 

知らないうちに導入されていたデジタルチケット。聞いてはいたがこんなにドキドキするものなのか。誰だこんなにスリリングなものを導入したのは。早く発券してくれ。人数の確認なんて早くしろ。何故スタッフは裏返しで渡すのか。早く見せろ。たった1分程度の工程に様々な思いが頭をよぎる。聞こえる発狂した声、残念がる顔、私たちはどちらになるのか。

恐る恐る渡されたチケットを裏返すと、さすがの私も発狂する席だった。むしろ私がこんな席に入って申し訳ないくらい。全力で楽しもうと決意。

 

そして開演。定刻通り始まるところはさすがジャニーズだと思う。別事務所では平気で開演が1時間押しで入場から2時間待たされたことあるからなあ。

暗転して浮かび上がる黄色い歓声。なんだこれ。確かにこんなのあったなあ。次々に映るメンバー。その度にあがる歓声。まだメンバー出てきてないじゃん(笑)そんな考えが生まれてる自分はなんてゲスいんだ。

でもここでふと思う。歓声の差が以前と違う。差がない。5年って凄いなと既に感じる。

そしてメンバーが登場する。あぁ、Hey!Say!JUMPだ。久しぶりだなあ。キラキラしてるなあ。カッコいいなあ。そんな当たり前のことが頭にどんどん積み重なっていく。

 

ここまで書いておいてセットリストも何を歌ったのかも正直ほぼ覚えていない。ただ1つ覚えているのはジャニーズって凄いと感動したことだ。全く曲も予習せずに行ったため知っていたのはたったの5曲だった。しかしパフォーマンス力、照明、映像、衣装、全ての演出が素晴らしく圧倒された2時間だった。

 

 

 

少し話は戻るが、先ほど述べたかつてのワンパターンなライブとは、ダンスナンバーはビトラとバウンス。バンドナンバーはDASHにFLYにマジパ。7コーナーとBESTコーナー。瞳のスクリーンでキャー!スパデリでキャー!ラストスパートはTO THE TOPで始まって最後はstar time。

ざっくりとしてるけど、この頃を知ってる方で共感してくれる方いないかなあ(笑)

 


これがJUMPのライブの定番だと思っていたしこの印象しかむしろなかったが、上に挙げた曲は1つとして歌ってなかった。そしてソロコーナーがあった。昔もなかった訳じゃないが全員がソロ曲なんて持ってなかった。何もかもが違う。度肝を抜かれるとはこのことなのか。

 


 

ここ数年はちっぽけなライブハウスで簡単な照明、小さなホールで簡単なステージ、むしろ照明やステージがあるだけ良かった。ショッピングモールで照明もステージもないライブを見ていた私にとって、ジャニーズの大掛かりなステージ、キラキラした衣装、沢山の照明、大きなスクリーン、落下物、何もかもが刺激的で凄いの一言だった。

 

遠い夢の世界が一瞬現実となった。

 ジャニーズの凄さを改めて実感した昨年の話である。

 

 

↓数年ぶりにジャニーズのライブに行った話2

https://otakuotk.hatenablog.com/entry/2019/01/17/104436