数年ぶりにジャニーズのライブに行った話2

 

とりわけ反響があったかと言われたらそうでもないが前回のタイトルに1と付けてしまったので2を書こうと思う。

 

 

Hey!Say!JUMPの次に行ったのは嵐である。

嵐さんは9年ぶりのライブだった。つまり5×10ぶりのライブ。

 

嵐さんを完全に離れたのはいつだったのだろうか、明白な時期は分からない。ただどんどん遠くなって行ったのは確か。離れた理由はただ1つ。チケットが取れない。

 

3年連続で落選だった。FCに入っている意味とは?学生だった私に高額転売に手を出せるようなお金はない。当たらないものは仕方ない。行けないものは行けない。割り切るしかなかった。チケットが当たる他グループのライブに行くようになり気付いたらFCを辞めていた。

 

周りが嵐さんのライブに行っていても羨ましいなどの感情は1つも持たなかった。それくらい私にとって嵐さんは無関係になっていたのだろう。

 

忘れもしない昨年6月。たまたまYouTubeでみた歌番組での嵐さんのパフォーマンス。自分でも何故その動画をクリックしたのか分からない、でも気付いたら既に引き込まれていて、気付いたら「Untitled」の初回盤DVDを購入し、気付いたらFCに加入していた。

 

別現場で金銭面でも行動力でもフッ軽さを身に付けた私は自分でも驚くスピードで嵐さんにどハマりしていったのである。

 

今年から20周年ライブをするらしい、そんな噂をどこかで聞いたのも影響したのかもしれない。もし私が20周年ライブに行けたら、、、それは私にとって何か大きなことであった。

 

FCに加入してすぐの頃、5×20で聴きたい曲アンケートがFCページで行われた。

好きな曲は他にもあったが、聴きたい曲と言われて思いついたのが「感謝カンゲキ雨嵐」

理由のところには、5×10のオープニングで聞いたあの曲は思い出だしもう一度オープニングで聞ければ嬉しい(ニュアンス)と書いた覚えがある。

 

 

 

実際運良くライブに行けることとなった。(以下セトリバレあるかと思います。既に前半は終わってますが嫌な方は見ないことをお勧めします)

 

 

最近はほぼ義務感で推しの現場に行っていた。推しのことは好きだし現場に行くことが嫌だと思ったことはなかったが、嵐さんのライブに向かう時の気持ちは普段の現場に行くときとはなんだか違った。

グッズのために長蛇の列に並ぶ。そんなことすら久しぶりだった。そもそもグッズ売り場でかくね?!何人スタッフいるの?いつも多くて5人くらいだし(笑)なんて思ってた。しばらく経って昔東京ドームで3時間ほど並んだことを思い出した。グッズアプリがあるのか、レシートも出るのか、ペンライト制御されてるんだ、9年も経てばここまで変わるのか。

もっと前から導入されているものもあるが私にとっては初めてであり、会場に入る前から驚きの連続だった。

 

 

 

会場に入りドームの広さに圧巻する。ドームに入ることすら何年振りだったのだろう。あぁ、ここに推しが立ったらどんな気持ちなんだろう、そんな日は来るのだろうか、嵐さんに会える実感が湧かずしばらくはそんなことばかり考えていた。自チケはすこぶる悪くもなくすこぶる良くもなく外周回れば肉眼で表情が見えるくらいの席。もうずっと肉眼で見える距離に慣れてしまったせいで双眼鏡なんて持ってきてなかった。周りみんな双眼鏡持ってるじゃん。失敗した。

なんて思いつつ、さすがジャニーズなので定刻通り暗転する。暗転しただけで一気に鳥肌が立った。最初は何を歌うんだろう、嵐って実在してたっけ、どんな演出なんだろう。登場までの映像を見ながらいろんなことを考えた。

 

そして最初の曲のイントロが流れる。泣いた。再度鳥肌が立った。まさかの「感謝カンゲキ雨嵐」。そんなことがあっていいのか。他のファンの皆さんも同じことを思い、アンケートに同じようなことを書いたとは思う。何万人、いや何十万人、いや何百万人ものファンがいるのだから。それでもこの曲を最初に持ってくる嵐さんの演出に一曲目から泣かされた。

 

感動ポイントはいくつもあった。ありすぎるくらいあった。たった1公演でこんなに鳥肌って立つものなのかと思うくらいだった。

果てない空の二宮さんソロ、アオゾラペダルの演出の仕方や合唱、特攻の使うタイミング、デビュー曲PVの現在バージョン、MCの面白さ、最後の挨拶の奥深さ。もっともっと書ききれないほどある。

 

このツアーのために書き下ろされた5×20。

5×10に寄せたようで懐かしさを感じつつ、でも新しい曲。一番最初の歌詞「またここで君と会えた」このフレーズで私の涙が溢れ出た。

離れていた時間をこんなにも後悔するとは思っていなかった。これは後悔なのか?嵐のおかげでいろんなグループを知り今の自分がいる。もしずっと嵐だったら出会わなかった大切な友達もいる。むしろ今またこうして嵐さんのライブに居合わせられたんだから良かったじゃないか。なのに後悔なのか?なんだか分かんない気持ちだった。

 

 

 

公演が終わって夢だったのか現実だったのかよくわからなかった。JUMPをみた時には感じなかった気持ち。距離感もあるのだろう、離れていた時間もあるのだろう、いろんな思いが交差して、目の前に嵐はいたのに、あの3時間のライブは夢だったんだとしか思えなかった。

 

退場に規制がかかっている。ドームを出て沢山の人間が歩いている。沢山のタクシーが止まっている。沢山の人が電車に乗っている。こんな人数を動かしていることが凄いし彼らは同じ人間なんだろうか、幻じゃないのか。

現実味のある推し、グループを応援していたせいで現実が現実に感じられなくなった。

 

 

有難いことに友人のおかげでその後も嵐さんの公演に入ることが出来た。

推しのライブツアーでは全通が当然の世界だったが同じライブを見れば見るほどパフォーマンスへの感動は薄れつまらないものとなっていった。

しかし嵐さんのライブは違った。1回目と同じところで鳥肌が立ち、涙が出る。なんだこれ。『ジャニーズはお金を払って「パフォーマンスを観る」アーティストであり推しはお金を払って「もっと大きくなってほしい」アーティスト』いつかの自分がツイートしていたこのことをまさに痛感した瞬間であった。

 

正直この日の思いは言葉にしようともしづらく、また書き足りないことだらけである。

 

観れるだけで幸せ。同じ空間にいれるだけで幸せ。そんな風に久しぶりに思わせてくれるライブで、私のオタクとしてのターニングポイントとなるようなライブでした。